中南米に位置するエルサルバドル共和国のナジブ・ブケレ大統領は６月５日、暗号資産（仮想通貨）「ビットコイン」を法定通貨とするため、近く国会に法案を提出する考えを示した。これが実現すれば、世界初となる。
ナジブ・ブケレ大統領は、米マイアミで開かれたビットコイン関連イベントの「Bitcoin 2021」にビデオ出演し明らかにした。今年６月に大統領に就任したブケレ氏は暗号資産に肯定的な考えを持つ。
ナジブ・ブケレ大統領以下の様に述べた。
エルサルバドルは大部分が現金経済であり、約 70% の人々が銀行口座やクレジット カードを持たないため、送金、または移民による本国への送金は、エルサルバドルの国内総生産の 20% 以上を占める。
米CNBC
従来のサービスは、国際送金の手数料として 10% 以上を請求する場合があり、到着までに数日かかる場合や、物理的な受け取りが必要な場合がある。
また、国外で働く家族の送金を頼りにする人達にとってはビットコインは重要な役割を担うだろうと考える。法定通貨としての法案が通れば、数百万人の生活と未来を改善してくれるだろうと述べた。
ナジブ・ブケレ大統領は自身のTwitterでこの様に投稿した。
Bitcoin 時価総額は 6800 億ドルです。その 1% がエルサルバドルに投資された場合、GDP は 25% 増加します。一方で、Bitcoin は、1000 万人の新規ユーザーを獲得し、年間 60 億ドルを送金する最も急速に成長する方法です。
