コンセンサスアルゴリズムとは、暗号通貨のブロックを追加する際の合意形成に使用されるアルゴリズムの事を言います。日本語では、「合意方法」といった意味になり、暗号通貨のトランザクションを記録する際に使用されます。
コンセンサスアルゴリズムはいくつかの種類が有ります。
代表的なコンセンサスアルゴリズムの中には下記の様なモノが有ります。
・PoW(Proof of Steke)
・Pos(Proof of Steke)
・POI (proof of importance)
・Poc(Proof of consensus)
・DPos(Delegated Proof of Stake)
そして、それぞれのアルゴリズムには特徴が有ります。
・PoW(Proof of Steke)
莫大な計算を行なってもっとも早く答えを見つけたノードに対して、承認の権利を与えるアルゴリズムです。
PoWが暗号通貨で初めて作られたコンセンサスアルゴリズムとなります。
PoWは基軸通貨ビットコインに採用されています。
メリット:改ざんが非常に難しい
デメリット消費電力が大きい、取引速度が遅い、スケーラビリティ問題
採用通貨:BTC、ETH、BCH、ETC、LTC、MONA、BAT、ENJなど
・Pos(Proof of Steke)
コインの保有枚数のノードが承認の権利を得る確率が上がるアルゴリズムです。
悪意のあるノードが不正をひても自ら保有するコインの価値が下がることになるため不正をする意味がなく、ブロックチェーンの正しさが保障されます。
メリット:消費電力が小さい、決済速度が速い
デメリット:流動性が下がりやすく貧富の格差が広がる
採用通貨:ADA(Cardano)
・POI (proof of importance)
コインをより多く保有し、かつ、より多く取引をした人が承認の権利を得られるアルゴリズムです。
大量のコインを保有して利用する必要がある為、コインの価値とネットワークへの信頼を守るインセンティブが働き、不正を防ぎます。
メリット:一定の流動性が保証される
デメリット:ある程度の貧富の格差ができる
採用通貨:XEM
・PoC(Proof of Consensus)
金融機関などの信頼されたノードに承認の権利が与えられ、そのノードのうちの80%が承認する事でブロックが繋げられるアルゴリズムです。
金融機関自身の社会的責任によってブロックチェーンの正しさが保障されます。
メリット:取引速度が速い
デメリット:参加者の意見が通りにくい、悪意のある承認者を止められない
採用通貨:XRP
・DPos(Delegated Proof of Stake)
コインを多く持つノードから投票されたノードが権利を得られるアルゴリズムで承認の権利を与えられたノードの中で順番にブロックを繋いで行きます。
不正を働くと次回の投票で権利を剥奪される為、不正を防ぐインセンティブが働きます。
メリット:消費電力が小さい、決済速度が速い
デメリット:悪意のあるノードが結託すると不正なノードに権利を与えられる
採用通貨:LSK、EOSなど